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おいでませ知事室 JAXAが山口県にやって来ました!
皆さん、こんにちは、村岡嗣政です。
2月9日、宇部市にある山口県産業技術センターで、宇宙航空研究開発機構(JAXA)の「西日本衛星防災利用研究センター」開所記念式典が開催されました。
このセンターは、国が地方創生の取組として進めている政府関係機関の地方移転の中で、山口県から提案したJAXAの研究拠点の設置が実現したものです。ご尽力をいただいた関係者の皆様に、改めて感謝を申し上げます。
センターでは、人工衛星「だいち2号」が撮影する西日本地域の画像データをもとに、防災分野における利用と応用に向けた研究が行われます。今後、山口大学とも連携して、画像が速やかに解析され、県では、その結果を防災関係機関と共有しながら、災害の全体像の把握や緊急輸送ルートの選定などに活かすこととしています。昨年5月に関係機関による協議会を立ち上げ、災害対策への具体的な利活用方法や、災害発生時における被害情報の共有、連携体制の構築などについて、検討を進めているところです。
また、県としては、防災分野に限らず、衛星から得られる様々なデータを活用して、環境や農業分野などに役立てるための研究開発にも取り組みます。今月には、産業技術センターを中心に、県内の情報関連産業や関係団体、山口大学等で構成する「衛星データ解析技術研究会」を設置するなど、情報通信分野での新たな事業の創出や人材の育成も目指しており、このたびのセンターの設置を、山口県の地方創生にしっかり結びつけていきたいと考えています。
そして、JAXAと言えば、やはり「宇宙」です。次代を担う子どもたちに、宇宙への好奇心とその謎を解き明かす科学への関心を高めてもらえるよう、JAXAと連携しながら、宇宙を題材にした教育活動を進めていく予定としています。
センターの開所に合わせ、設置場所である産業技術センター内の展示スペースには、JAXAの協力で、「だいち2号」(実物の3分の1の大きさ)や衛星を打ち上げたロケットの模型、映像や動画で衛星について学べるモニターなどが置かれています。平日はもちろん、3月いっぱいは、一部の日を除いて土日も見学ができますので、皆さんも是非ご覧になって、壮大な宇宙に思いを馳せてみてください。