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おいでませ知事室 「明治日本の産業革命遺産」が世界遺産に登録されました!
皆さん、こんにちは。村岡嗣政です。
この時期、知事室からは、梅雨のけぶる霧の中に鴻ヶ峰の濃緑が映えて見えます。
さて、待ちに待った7月5日、ドイツで開催されていた国連教育科学文化機関(ユネスコ)世界遺産委員会において、「明治日本の産業革命遺産 製鉄・製鋼、造船、石炭産業」の世界遺産登録が決定されました。
これまで世界遺産登録に向けて御尽力をいただいた関係者の皆様に、心から感謝を申し上げます。
「明治日本の産業革命遺産」は、北は岩手県釜石市から南は鹿児島県鹿児島市まで8県11市23資産からなる産業遺跡群で、山口県からは萩市の5資産「萩反射炉」「恵美須ケ鼻造船所跡」「大板山たたら製鉄遺跡」「萩城下町」「松下村塾」が含まれています。
特に「萩城下町」や「松下村塾」は、大河ドラマ「花燃ゆ」の舞台にもなっており、多くの観光客の皆様でにぎわっています。
私も先日、県の観光ガイドブックの表紙撮影で、「松下村塾」を訪れました。
「松下村塾」は、産業革命遺産の唯一の教育施設です。八畳と増築した十畳半の建物は、決して広くはありませんが、この空間でわずか1年余りという短い間に、塾生となった若者たちに多大な影響を与え、その教えを受け継いだ塾生の多くが明治維新、そして日本の近代化、産業化に重要な足跡を残したと思うと、吉田松陰先生の教育力に改めて驚かされます。
また、「萩城下町」は、萩城や、外堀の内側の上級武家地、外側の中・下級の武家屋敷や町屋、寺院などの町割りが今も変わることなく残っており、「古地図で歩けるまち・萩」は、大河ドラマの主人公「文(ふみ)」の世界にいざなってくれます。
これらの世界遺産については、関係機関や市と連携して、次代へとしっかりと継承していくことはもとより、国内だけでなく世界に向けて情報を力強く発信し、国内外から観光客を呼び込む起爆剤にしていきたいと考えています。
山口県では、平成30年の明治維新150年に向けて、幕末維新をテーマとした観光キャンペーン「やまぐち幕末ISHIN祭」を展開しています。皆さん、ぜひこの機会に、幕末の中に明治の産業革命の息吹を感じることができる、山口県萩市の世界遺産「明治日本の産業革命遺産」の構成資産においでませ。
萩反射炉
恵美須ケ鼻造船所跡
大板山たたら製鉄遺跡
萩城下町
松下村塾