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おいでませ知事室 くらしの安心・安全を第一に
去る3月11日に発生した東北地方太平洋沖地震により、尊い多くの人命が奪われるとともに、行方不明者が1万人を超え、そして多くの方々が、避難所での不自由な生活を余儀なくされています。
お亡くなりになられました方々、ご遺族の方々に対しまして、哀悼の意を表しますとともに、被災された方々に心よりお見舞い申し上げます。
このたびの地震は、三陸沖を震源とする国内観測史上最大のマグニチュード9.0の巨大地震と発表されており、報道等で伝えられる被災地の惨状は筆舌に尽くし難く、ただ言葉を失うばかりです。
本県といたしましても、災害発生後、直ちに警察・消防・医療などの専門家チームや被災地のマンパワー不足に対応した職員の派遣とともに、県民の皆様方の御協力もいただきながら、被災地の求めに応じて救援物資を現地に送り続けるなど、人的・物的両面から精一杯の支援を行っております。
また、被災者の方々を積極的に本県に受け入れていくために、県営住宅の提供、修学支援の措置などを行っており、被災地域にお知り合いの方などにも、ぜひ、こうした制度を紹介していただければと思います。
これからこの国難を乗り越えていくためには、自助・共助・公助を発揮し、国、地方自治体、国民の皆さんが一丸となり、総力を結集して被災者の支援や被災地の復旧・復興に取り組んでいかなければなりません。県としても、引き続き最大限の支援に努めていきたいと思っております。
本県でも2年連続で豪雨災害を経験しましたが、私はこの度の震災により自然が持つ底知れぬ脅威を改めて思い知りました。
本年度は、県政運営の指針である「住み良さ日本一元気県づくり加速化プラン」の総仕上げを果たしていく大変に重要な年であります。総仕上げに向けては、加速化プランの重点事業の中でも、防災対策や学校の耐震化など、県民の皆様の「くらしの安心・安全基盤の強化」について、特に優先的に取り組むべき事業としています。
今回のような予想を超えた自然災害から県民の生命や財産をどう守っていくのかは大変に難しいことではありますが、私としては、常に緊張感を保ちつつ、市町や県民の皆様と一緒になって、くらしの安心・安全を第一に、県づくりに邁進してまいりますので、一層の御理解・御協力をお願い申し上げます。