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おいでませ知事室 知事からのメッセージ(平成18年(2006年)11月3日)
毎年この時期には、山口市内の農家グループの皆様のご協力により、県庁の玄関に「クッションマム」という種類の菊の花鉢を飾らせていただいており、今年も濃紅と黄色の大変美しい花を咲かせ、見事に咲いた花々は、県庁を訪れる多くの方々を温かく出迎え、そして心を和ませてくれます。
いよいよ本日から、我が国最大の文化の祭典「第21回国民文化祭・やまぐち2006」を開催します。
県実行委員会が発足したのが平成15年9月、以後、県内各地域で、子どもから高齢者まで多くの方々が準備に携わってこられました。私も、合同練習会やボランティアセンターの激励に、度々各地を訪れ、時には、高校生が制作する映画に出演したり、小学生からのインタビューを受けたりするなど、準備の場に立ち会い、また多くの皆様の話を聞いてきました。その中で、県民の皆様の国民文化祭にかける意気込みを強く感じましたし、併せて、そのご苦労を肌で感じてきました。
今、その苦労や努力が大きく実り、花開く時を迎えました。
国民文化祭やまぐちは、皇太子殿下の御臨席を賜り、本日の開会式及びオープニングフェスティバルを皮切りに、12日までの10日間、県下一円で105の多彩な事業を繰り広げ、山口県の元気と魅力を全国に発信します。
なかでも、裸坊祭りや毛利大名行列などの山口県の時代祭りを一堂に鑑賞できる「オープニングパレード」、全国から応募のあった陶芸作品を萩市内の歴史的建造物に展示する「陶芸展」、夕闇に浮かび上がる錦帯橋を背景に薪能が上演される「橋の祭典」など、山口県の歴史、風土にちなんだ事業を多数実施いたしますので、県内外から多くの皆様のご来場をお待ちしています。
また、国民文化祭やまぐちでは、大きなテーマの一つとして「子どもたちのための文化環境づくり」に取り組んできました。
例えば、子どもたちの夢を実現する「子ども夢プロジェクト」29件を県内各地で実施し、子どもたちは仲間と一緒に、自分たちの力で夢やアイディアの実現にチャレンジします。
この「子ども夢プロジェクト」を通して、国民文化祭という大きな舞台で活躍した経験が、21世紀の山口県を担う子どもたちにとって、大きな自信となり、力強く生きていく礎になってくれるよう願っています。
地方分権と地域間競争が進む中で、「住み良さ日本一の元気県」という大きな花を咲かせるためには、県民の皆様による「県民力」や「地域力」が、しっかりと根を張っていくことが大切です。
このため、県では2001年にジャパンエキスポ「山口きらら博」を開催、それから5年後の今年「国民文化祭やまぐち」を開催、さらに5年後の2011年の「国民体育大会」へと繋げていくこととしており、5年刻みの全国規模のイベントを活用して「ホップ・ステップ・ジャンプ」で「県民力」・「地域力」という根をしっかり根付かせていきたいと考えています。
実りの秋に、いよいよ国民文化祭のスタートです。皆さん、力を合わせて素晴らしい10日間にしていきましょう。