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米軍再編関係・岩国基地周辺における令和3年度の航空機騒音の状況について

ページ番号:0156492 更新日:2022年5月23日更新

令和3年度の岩国基地周辺の航空機騒音の状況を山口県基地関係県市町連絡協議会(山口県、岩国市、柳井市、周防大島町、和木町で構成)として、以下のとおり取りまとめました。

1 概況

【月別W値の推移】

○ 令和3年度は、4月~5月のW値が高くなったが、5月末に空母艦載機が岩国を離れて以降は低くなった。特に7月、8月は低い水準となった。

  しかし、艦載機が帰還した10月以降は再びW値が高くなり、特に12月、1月は、4月、5月のW値を上回る水準となった。

  ・ 4~5月は、F-22の飛来に伴う3月からの訓練の活発化や空母艦載機によるFCLP前後の訓練等の影響により、W値が高くなった。 また、令和3年度は令和2年度と同様にCQ(空母着艦資格取得訓練)が岩国基地に帰還せず行われ、W値は、令和元年度より低いものの、令和2年度より高い水準となっている。

  ・ 7月、8月のW値については、艦載機移駐後の期間を通じ、最も低い水準となっている。

  ・ 令和2年度と比べ1か月程度早く艦載機が帰還した10月以降は、W値が高く、また、12月にはF―35Aの展開に伴う訓練が実施さ れたこともあり、12月、1月に、月別最高値を示した地点が多かった。 

【過去の年間測定値等との比較】

 

○ 空母艦載機移駐後(平成30年度~令和2年度)との比較

  【前年度(令和2年度)との比較】 

 ・ 前年度と比べ、29地点中28地点でW値が増加した。

 

  【平成30年度からの比較】

 ・ 平成30年度以降、連続して増加したのは6地点で、飛行ルート近辺の基地の北東側、北西側で増加した。

 ・ 平成30年度以降において、29地点中20地点で令和3年度が最大値となった。 

 

○ 空母艦載機移駐開始前(平成24~28年度の平均)との比較

 ・ 約9割の測定地点(22地点中20地点)でW値が増加しており、中でも基地北西側、基地近辺の西側、飛行ルート近辺の北東側で増加した。 

2 航空機騒音への対応

 岩国基地周辺の騒音対策については、毎年、国に対し、県政府要望、県市町連絡協議会要望を行っており、引き続き、地元市町と連携し、状況把握に努めるとともに、国や米側において、要望した取組が進められるよう働きかけていく。

 

《令和3年度 政府要望(令和3年11月)の内容(抜粋)》

1 米軍岩国基地に係る安心・安全対策の推進

 ○ 飛行運用に係る騒音軽減措置の実施

  ・ FCLPの直前に行われる訓練のような集中的な飛行訓練について、岩国基地周辺での実施の緩和や訓練場所の分散など、騒音軽 減措置の実施

  ・ CQ実施時において、滑走路の時間外運用や夜間の離着陸を可能な限り控えるなど、運用時間帯への配慮

  ・ 航空機の飛行方法や運用時間等に関する「岩国日米協議会」の確認事項の遵守

 ○ 住民の不安解消に向けた措置の実施

  ・ 住民生活への影響が大きい訓練(外来機によるものを含む)の事前通知

  ・   空母艦載機の滞在状況等に関する迅速かつ適切な情報提供

  ・  FCLPの予備施設指定からの除外

     ・  FCLPの恒常的な訓練施設(滞在可能な施設を含む)の早期整備

 ○ 国による騒音対策の拡充

  ・ 騒音測定器の増設など、艦載機移駐後の騒音状況の更なる実態把握

  ・ 住宅防音工事の事務所・店舗への対象拡大や空母艦載機滞在時の状況に対応した対象区域の見直しなど、地域の実情に即した防音対策

《令和3年度 県市町連絡協議会要望(令和3年8月)の内容(抜粋)》

1 騒音対策の強化

 1 岩国基地における航空機騒音等の軽減

  ○ 飛行運用に係る騒音軽減措置の実施(集中的な飛行訓練の実施の緩和など)

  ○ 「岩国日米協議会」における確認事項の遵守(飛行方法や運用時間等に関する確認事項の遵守など)

  ○ FCLPの禁止(岩国基地の予備施設指定からの除外など)

  ○ 航空機の運用や飛行実態等に関する情報提供等(外来機によるものを含む、住民生活への影響が大きい訓練の事前通知など)

 2 住宅防音工事等、騒音対策の充実 

  ○ 住宅防音工事対象の拡充(第1種区域の見直しにおける艦載機滞在時の騒音状況の反映など)

 

 

 

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