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シロアマダイの標識放流
シロアマダイについて
シロアマダイはキロ当たり数万円することもある正真正銘、幻の高級魚です。
シロアマダイの成魚
山口県ではシロアマダイの種苗生産技術の研究を進めており、全国で初めて人工的にふ化させた稚魚を3歳の成魚まで育て上げ、この成魚が産んだ卵から稚魚を生産することに成功しました。
種苗を安定的に生産する上で卵をとる親魚を確保することは大きな課題でしたが、この技術により、天然親魚に左右されず種苗を生産することが可能になりました。
そして、この度なんと7万尾の種苗を県内で放流することとなりました!
漁獲量が少ない幻の魚であるため、シロアマダイの生態は明らかになっていない点も多く、放流効果を高めるためにも、更なる知見が必要とされています。
標識放流
山口県における放流効果を検証するため、この度、標識放流を実施しました。
標識放流とは、種苗に印をつけて、天然の魚と見分けられる状態で放流することです。
放流効果だけでなく、捕獲された場所や魚の状態等から、多くの情報を得ることができます。
今回は、腹鰭抜去という方法により印をつけました。
鰭の抜去は標識放流の一般的な方法であり、飼育試験により鰭を抜去した状態であっても種苗が生き残ることが確認されています。
今回は研究のため約1万7千尾の種苗に一匹ずつ手作業で標識を施しました。
シロアマダイは約3年で漁獲サイズの40cmまで成長します。
報告のお願い
もし、腹鰭のないシロアマダイを見かけた方は、以下連絡先まで、ご一報ください。
連絡先
山口県水産研究センター外海研究部 0837-26-0711
山口県萩農林水産事務所 0838ー25ー3377