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山口県の治山事業の歴史
本県は、県土面積の約7割を森林が占める緑豊かな県ですが、現在のこのような豊かな緑は一朝一夕に出来たのではありません。
特に、20世紀初頭から約半世紀の間、戦乱とその復興のために資源として、多くの森林が乱伐され、下の写真のような姿になった時代もありました。
山が荒廃すれば、森林が水を蓄えることができず、大雨等による土砂災害の危険性が高まります。
このため、県では、この時代から乱伐や災害で失われた森林の復興をめざし、植栽等により山の緑を復興させてきました。
「大正13年の荒廃地の状況(防府市)」
「大正13年の荒廃地の復旧状況(防府市)」
「現在の状況」
しかしながら、山が緑に覆われても、降雨による山地崩壊や土砂流失が発生しやすい花崗岩風化土(マサ土地帯)が広く分布している本県では、近年の局地的豪雨により、県内各地で大規模な災害が発生しています。
県では、こうした災害から県民の暮らしを守り、災害に強い県土づくりを進めるため、治山事業を推進し、安全で住みよい環境づくりを進めています。
「平成25年災(萩市)」
「平成25年災(萩市)復旧直後」
「平成21年災(防府市)」
「平成21年災(防府市)復旧直後」