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ストーカー被害を防止するために
誰に相談したらいいのか分からず、一人で思い悩んでいる方はいませんか?
ストーカー被害の相談は警察へ
警察本部の総合相談窓口 ♯9110
女性犯罪被害相談電話(レディース・サポート110 )
0120-378-387、083-932-7830又は#8103(H29年8月3日~)
~あなたを守ることを最優先に考えます~
つきまといは、傷害や強制わいせつなどの重大犯罪にエスカレートするおそれがあります。
ストーカー被害に関する悩みごとは、最寄りの警察署又は警察本部に相談してください。
規制の対象となる行為
ストーカー規制法による規制の対象となるのは、「つきまとい等」や「位置情報無承諾取得等」、そして「ストーカー行為」の3つです。
恋愛感情など好意の感情を満たす目的やその感情が満たされなかったことへの恨みを晴らす目的で行う下記の行為と規定されています。
同じ行為でも、近隣トラブルによる逆恨みが原因であるなど、目的が異なる場合は、この法律は適用されません。
「ストーカー行為」とは、「つきまとい等」又は「位置情報無承諾取得等」を繰り返して行うことを指します。
※ 令和3年5月、ストーカー規制法の一部が公布され、「つきまとい等」の行為が拡大、また、位置情報無承諾取得等も
規制対象となりました。
「つきまとい等」とは
- つきまとい・待ち伏せ・押しかけ等
あなたを尾行してつきまとったり 、自宅や勤務先やあなたが実際にいる場所付近への押し掛けや、自宅等の付近をみだりにうろついたりする - 監視していると告げる行為
あなたにその日の服の色やどのような行動をしたかなどを告げたり、監視していることを気づかせたりする - 面会・交際等の要求
あなたに面会や交際、復縁等の義務のないことを要求する - 粗野・乱暴な言動
あなたの家の前で大声を出したり、車のクラクションを鳴らしたりするなど、粗野、乱暴な言動をする - 無言電話、連続した電話・文書の送付・ファクシミリ・電子メール
無言電話のほか、あなたが拒否しているにもかかわらず、連続して、電話をかけてきたり、文書を送付したり、ファクシミリ、電子メール、
SNSを用いたメッセージ送信をしたり、ブログやSNS等の個人のページにコメント等を送ってきたりする - 汚物等の送付
汚物や動物の死体など、あなたに不快感を与えるものを自宅や職場に送りつけたりする - 名誉を傷つける
あなたを中傷したり、名誉を傷つけるような内容を告げたり、文書などを送りつけたりする - 性的羞恥心の侵害
あなたにわいせつな写真などを郵送したり、電子メール等で送りつけたりする
「位置情報無承諾取得等」とは
- あなたの承諾なく、あなたの所持する位置情報記録・送信装置(GPS機器等)の位置情報を取得すること
- あなたの承諾なく、あなたの所持する物に位置情報記録・送信装置(GPS機器等)を取り付けることの2つの行為をいいます。
例えば、「あなたの自動車にひそかにGPS機器を取り付ける」ことや「取り付けたGPS機器の位置情報をひそかに
取得する」などがあります。
ストーカー規制法改正の概要(令和3年5月26日公布)
対応の流れ
「つきまとい等」の被害がある場合、ストーカー規制法に基づき次のような流れで対応します
防衛対策
ストーカーが一番欲しいのは、ターゲットにした人のプライベートの全てです。
また、その人の感情的な反応を楽しむ場合が少なくありません。
ストーカー対策は、早期解決がポイントです。つきまとわれた時は、すぐに対策を考えましょう。
- 通勤・通学経路で安全な場所(交番やコンビニ等の人の集まる場所)と危険な場
所(人気のない場所や暗い場所)を把握しておく。 - 不安なときは、辺りを警戒し、外出にはタクシーなどを利用する。
- 防犯ブザーを携帯し、携帯電話はいつでも110番できるようにしておく。
- ドアには二重カギとドアスコープを。 窓にも複数のカギをつける。
- 厚手のカーテンをきっちり閉めるなど、自分が部屋にいることが外から見えない工
夫をする。 - 無言電話には、応対せずに切る。(留守番電話・ナンバーディスプレイの取り付け)
- 個人情報が書かれている書類(公共料金やクレジットカードの請求書など)は、細
かく破いてから捨てる。 - 送り主の不明な手紙や届け物などは受け取りを拒否し、開封せずに送り返す。
又は、警察に届ける。 - 警察や信頼できる人に相談する。
被害を受けた場合は、毅然とした態度で相手に臨むことが第一です。
また、ストーカーの被害は、周囲の人にも及ぶ危険性があるので、一人で悩まず、警察に相談するほか、家族や友人、職場の仲間に協力を求めることが大切です。
そして、相談をする時のためにも、受けている被害の状況を明らかにしておきましょう。
いたずら電話対策
無言電話のほかに、わいせつ電話や暴言電話などがあります。
いずれの場合も、感情的にならずに無言で切るか、「警察に訴えます」と短くはっきり言って
切るようにしましょう。
また、NTTや携帯電話の各業者において、それぞれ迷惑電話対策を講じており、この種
サービスの利用は、有効な対処方法となりますので紹介します。
※ サービスの仕様・名称等は変更する可能性があります。
NTT迷惑電話サービス
サービスには別途工事費・月額使用料等が必要になる場合があります。
サービスの申込み・問い合わせは局番なしの「116番」又は、最寄りのNTT支店・営業所窓口へ
- ナンバー・ディスプレイ
電話に出る前に、かけてきた相手の電話番号がディスプレイに表示されるサービス - キャッチホン・ディスプレイ
通常着信だけでなく、話し中に割り込んできた相手の電話番号がディスプレイに表示
されるサービス (ナンバーディスプレイを契約している場合のみ申込み可能) - ナンバー・リクエスト
非通知でかけてきた相手に、番号を通知してかけ直してもらうように案内するサービス
(ナンバーディスプレイ又はナンバーアナウンスを契約している場合のみ申込み可能) - ナンバーお知らせ136
迷惑電話を受けた直後に「136」をダイヤルすると、最後にかかってきた電話の日時と
相手の電話番号を音声で知らせるサービス - 迷惑電話お断りサービス
迷惑電話を受けた直後に登録操作を行うことで、その後、同じ電話番号からかけてきた
相手に対しては、電話をお受けできない旨のメッセージで応答するサービス
※ メッセージで応答した場合は、電話機のベル音はしない
NTTドコモ迷惑電話サービス
サービスの申込み・問い合わせはドコモの携帯電話、PHSから局番なしの「151番」(無料)
- NTTドコモが提供しているネットワークサービス
- 迷惑電話ストップサービス
登録した電話番号からの着信を拒否するサービス
携帯・一般加入電話等、最大30件まで登録可能で、非通知からの電話も拒否できる
※ 圏外でも着信拒否可能で着信履歴は残らない - 番号通知お願いサービス
非通知でかかってきた電話に対し、ガイダンスの案内により「番号通知のお願い」をし、
自動的に電話を切断するサービス
- 迷惑電話ストップサービス
- 端末に搭載されているサービス
- 指定番号・(電話帳)登録外・非通知着信拒否機能
登録した番号や電話帳登録以外の番号及び非通知からの着信を拒否
(着信履歴は残る)
- 指定番号・(電話帳)登録外・非通知着信拒否機能
Kddiau迷惑電話サービス
サービスには別途工事費・月額使用料等が必要になる場合があります。
サービスの申込み・問い合わせはauの携帯電話から局番なしの「157番」(無料)
- auが提供している標準・オプションサービス
- 迷惑電話撃退サービス
迷惑電話を受けて通話した後に「1442」をダイヤルすると、次回から、その発信者
からの番号を「お断りガイダンス」に接続して、直接電話がかからないようにするサービス
(オプション)
※ 登録は10件まで可能で、非通知でも登録できるが、通話をせずに着信のみ残された
場合は登録できない - 番号通知リクエストサービス
非通知で電話をかけてきた相手に対して、番号を通知してかけ直す様にガイダンス
で案内するサービス
- 迷惑電話撃退サービス
- 端末に搭載されているサービス
- 指定番号・非通知着信拒否機能
登録した番号及び非通知からの着信を拒否
(着信履歴は残る) - オートパワーOn/Off機能
夜中だけ自動で電源を切っておくことができる機能 - 0秒伝言メモ
着信が鳴らないうちに留守番電話に切り替える機能
- 指定番号・非通知着信拒否機能
ソフトバンク迷惑電話サービス
サービスには別途工事費・月額使用料等が必要になる場合があります。
サービスの申込み・問い合わせはソフトバンクの携帯電話から局番なしの「157番」(無料)
- ソフトバンクが提供しているオプションサービス
- 迷惑電話ブロック
危険な着信(迷惑電話と思われるものについて自動選定)を警告表示、登録した電話番号からの着信を拒否等のサービス
- 迷惑電話ブロック
- 端末に搭載されているサービス
- 迷着信拒否設定
登録した電話番号からの着信を拒否する機能(一部の機種を除く)
- 迷着信拒否設定
ストーカー行為をしてしまった方、又はそのご家族の方へ
「精神科医等のカウンセリング・治療を受けたい」という相談に応じています。
- 自分でも止めたいのに止められない。
- 好きだ、という思いを誰も理解してくれない。
- 自分の家族の行動は、ストーカーと呼ばれるものではないか。
- ストーカー行為をする家族にどう声を掛けたらいいかわからない。
警察では、このようなことでお悩みの方を、精神科医等によるカウンセリング・治療につなげることが可能です(当県警が委嘱した医療機関をご案内できます。)。
住所地等を管轄する警察署にご相談ください。
(編集 人身安全・少年課)