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岩国基地における空母艦載機の着陸訓練に関する意見書
上記の意見書案を下記のとおり提出いたします。
令和7年9月29日
提出者
山口県議会議員 友 田 有 林 直 人 島 田 教 明 上 岡 康 彦
岩国基地における空母艦載機の着陸訓練に関する意見書(案)
山口県及び地元市町では、平成17年に、在日米軍再編計画が示されて以降、地元に様々な意見がある中で、長年にわたり議論を重ねた結果、岩国基地への約60機の空母艦載機の移駐という大きな負担を受け入れ、我が国の平和と安全に多大な貢献をしてきた。
こうした中、令和7年9月17日から26日にかけて、米空母艦載機の着陸訓練(FCLP)が岩国基地において実施された。
これまで、本県議会では、地元自治体と一体となって、FCLPのような、激しい騒音をもたらし、住民生活に多大な影響を与える訓練を、市街地に隣接する岩国基地において実施することは容認できないとの立場に立って、こうした訓練を岩国基地で実施しないよう、あらゆる機会を通じ、再三にわたって、国及び米側に強く要請してきたところである。
しかしながら、こうした意向を無視し、今回、岩国基地において、FCLPが実施されたことは極めて遺憾であるとともに、日常的に航空機騒音に悩まされている基地周辺住民に、なお一層の負担を強いることとなり、到底容認することはできない。
よって、国におかれては、今後、岩国基地において、FCLPなど激しい騒音被害をもたらす訓練を二度と実施されることのないよう、米側に求めるとともに、そのためのあらゆる手段を講じるよう、強く要請する。
以上、地方自治法第99条の規定により意見書を提出する。
令和 年 月 日
山口県議会議長 柳 居 俊 学