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令和6年11月定例会
令和6年12月9日(月曜日)~10日(火曜日) 付託議案の審査、所管事項の調査
農林水産委員会を代表いたしまして、本委員会における議案の審査の経過並びに結果について御報告を申し上げます。
審査に当たりましては、関係議案及び所管事項全般にわたり、執行部に説明を求め、質疑、検討の結果、議案第1号及び第21号のうち本委員会所管分の議案2件については、全員異議なく、いずれも可決すべきものと決定いたしました。
次に、審査の過程における発言のうち、その主なものについて申し上げます。
まず、家畜伝染病防疫対策について、
高病原性鳥インフルエンザに加えて、今後も新たな伝染病が発生する可能性を踏まえ、どのように対応していくのか。
との質問に対し、
海外からの新たな家畜伝染病の侵入を防止するため、水際対策としての検疫や消毒の徹底などを、引き続き、国に強く要望するとともに、農場に対して飼養衛生管理基準の遵守を徹底し、農場内への疾病の侵入防止を強く指導していく。
また、畜産関係団体等とも協力して、県外から畜産関係者が集まる市場等での車両消毒なども検討し、県内への家畜伝染病の侵入及びまん延防止に努める。
との答弁がありました。
次に、県産農林水産物等の輸出拡大について、
これまでの成果を踏まえ、今後どのように取り組むのか。
との質問に対し、
台湾やシンガポール等の重点地域を対象に、国際交流行事等の機会を活用したPRなどにより売り込みを図ってきたところであり、引き続き、現地での物産展や海外バイヤーの産地招聘などを積極的に実施し、県産農林水産物等の販路拡大に取り組んでいく。
また、145事業者が参加している輸出コミュニティについても、輸出推進セミナーや輸出コミュニティ交流会により、事業者の輸出スキルアップや事業者間の交流促進を図ってきたところであり、こうした取組を通じて会員拡大に努めるとともに、輸出ユニットのさらなる構築に取り組んでいく。
との答弁がありました。
これに関連して、
○ フグの輸出に係る現状と課題等について
の発言や要望がありました。
次に、やまぐち森林づくり県民税について、
次期対策における県民税活用事業の具体的な取組について伺う。
との質問に対し、
荒廃した人工林や繁茂した竹林が、今なお多く見受けられることから、森林の活力再生に向け、荒廃森林の整備等を継続するとともに、整備目標面積の拡大を図る。
また、高齢化や過疎化の進行により課題となっている里山の整備等を効果的に進めるために、里山活動を行う団体など、地域の多様な実施主体による取組を支援する。
さらに、税事業の理解促進や森林づくりへの参加機会拡大に向け、幅広い層への効果的な情報発信と併せて、地域の実情に応じたボランティア人材の確保・育成や、新たな里山活動の取組が進むような仕組みづくりを行う。
との答弁がありました。
これに関連して、
○ やまぐち森林づくり県民税を活用した河畔林の整備について
の発言や要望がありました。
このほか、農業関係では、
○ 農村RMO(農村型地域運営組織)の推進について
○ やまぐち農林漁業ステキ女子の活躍推進と農村生活改善士の認定要件等について
○ 6次産業化・農商工連携の取組成果と進捗状況について
○ 県産農林水産物等の販売促進について
○ ハラール認証の食肉処理施設の整備について
○ 集落営農法人連合体の育成による効果等について
○ 農福連携の推進について
○ PFASの影響による農作物等への風評被害対策について
○ 農地法の許可等に係る基準について
○ 新品種開発に向けた酒米の研究について
○ 水稲の再生二期作の導入状況等について
○ 温暖化に対応した農作物の研究等について
○ 農業大学校における有機農業の指導について
○ 水田活用の直接支払交付金の活用状況や交付対象水田見直しに係る国への要望状況等について
○ 補正予算案における農業農村整備事業の取組について
○ 山口県畜産共進会の今後の展開について
○ 和牛肉の格付の現状について
○ 産地偽装防止に向けた仕組み等について
○ 県有施設における地産地消の取組について
林業関係では、
○ マツタケの生産振興について
○ 林業の担い手確保対策について
○ ドローンを活用した新たな緑化技術による山地災害復旧促進事業の取組について
○ エリートツリー苗木の生産について
○ 苗木の需給状況について
○ 再造林率の把握状況等について
○ 山口市で発生した林野火災の復旧に向けた取組について
水産業関係では、
○ 持続的漁場利用推進事業の成果と今後の展開について
○ 新しいウニ養殖の進捗状況等について
○ 近年の漁場整備の状況と今後の取組について
○ 栄養塩類管理計画の策定に係る農林水産部の役割について
などの発言や要望がありました。
以上をもちまして、本委員会の報告といたします。