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令和2年2月定例会
令和2年3月9日(月曜日) 付託議案の審査、所管事項の調査
農林水産委員会を代表いたしまして、本委員会における議案の審査の経過並びに結果について御報告を申し上げます。
審査に当たりましては、関係議案及び所管事項全般にわたり、執行部に説明を求め、質疑、検討の結果、議案第1号、第24号、第29号、第49号及び第65号のうち本委員会所管分、並びに議案第4号から第6号まで、第13号、第32号、第33号、第40号、第51号から第53号まで及び第61号の議案16件については、全員異議なく、いずれも可決すべきものと決定いたしました。
次に、審査の過程における発言のうち、その主なものについて申し上げます。
まず、農業分野における担い手対策について、
農業分野では、担い手の減少や高齢化が顕著となり、この状況は今後も続くと思われる。こうした中、担い手対策に関する事業が積極的に計上されているが、令和2年度新規事業等のねらいやポイントについて伺う。
との質問に対し、
これからの担い手対策の核となる集落営農法人連合体の県内全域への広域展開と経営基盤の強化を図るため、新たに「経営基盤強化コーディネーター」を配置するとともに、実証事業などソフト面の支援を行うこととしている。
農繁期等の労働力の確保に向けては、JAグループと県等で協議会を設立し、県内外の異業種等の多様な人材と産地をマッチングする仕組みの構築やコーディネーターの配置に取り組んでまいりたい。
また、少人数でも大規模経営が可能となるスマート農業の現場実装が加速するよう、ワンストップ相談体制を構築するほか、モデル経営体における農機等の導入プランの策定や試験的な導入を支援してまいりたい。
との答弁がありました。
次に、やまぐち森林づくり県民税関連事業について、
第4期に行われる森林機能回復事業及び繁茂竹林整備事業の拡充内容について伺う。
との質問に対し、
森林機能回復事業について、現行の一律40%の間伐では、一部の事業地で植生回復が遅れていることから、森林の状況に応じ、40%から60%までの間伐率を新たに設定するとともに、これまでの事業実施箇所で植生回復が遅れているところについても再間伐を実施してまいりたい。
繁茂竹林整備事業においても、周辺環境によって、一部の事業地で自然林への更新の遅れが見られるため、竹の伐採後、成長の早い広葉樹を植栽し自然林へ誘導するメニューを追加することとしている。
との答弁がありました。
次に、やまぐちほろ酔い養殖業推進事業について、
これまでの研究成果と次年度の展開について伺う。
との質問に対し、
今年度実施したサバの陸上養殖試験の結果、うま味成分の増加や魚臭さの抑制など、肉質の改善が見られ、酒粕の効能が確認できたところである。
次年度は、サバについて海上生簀での事業化規模の試験や、新たな魚種として、定置網等で漁獲されるウマヅラハギの陸上養殖試験を行うほか、トラフグやヒラマサについても県内養殖業者と連携し、試験を行うこととしている。
さらに、「やまぐちほろ酔いシリーズ」の確立に向けた協議会を立ち上げ、ブランド認定基準の設定や現場への普及に取り組んでまいりたい。
との答弁がありました。
このほか、農業関係では、
林業関係では、
水産業関係では、
などの発言や要望がありました。
以上をもちまして、本委員会の報告といたします。