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令和元年6月定例会
令和元年6月24日(月曜日)~25日(火曜日) 付託議案の審査、所管事項の調査
農林水産委員会を代表いたしまして、本委員会における議案の審査の経過並びに結果について御報告を申し上げます。
審査に当たりましては、関係議案及び所管事項全般にわたり、執行部に説明を求め、質疑、検討の結果、議案第1号のうち本委員会所管分については、全員異議なく、可決すべきものと決定いたしました。
次に、審査の過程における発言のうち、その主なものについて申し上げます。
まず、「農林業の知と技の拠点」形成に向けた取組状況について、
昨年度の外部検討委員会での検討結果を踏まえ、基本計画を策定し、本年度は、新たな体制で取り組んでいるとのことだが、どのような検討を行っているのか。
また、農業試験場の防府市への移転に際しては、研究用の圃場を確保する必要があるが、検討状況はどうか。
との質問に対し、
今年度、農林水産政策課に農林業拠点形成推進室を設置し、基本計画に沿って、ハード・ソフト両面における進捗管理や課題整理等、具体的な検討を行うとともに、防府市と連携し、拠点形成に向けた課題共有や協議等を実施しているところであり、スピード感を持ってしっかり取り組んでまいりたい。
また、研究用圃場の確保に向けて、必要となる水の確保や土質に併せて、スマート農業の研究に必要なまとまった土地の確保等ができる地域について、確認作業を進めている。
との答弁がありました。
このほか、農業試験場移転関係では、
の発言がありました。
次に、やまぐち森林づくり県民税について、
整備の必要な荒廃森林や繁茂竹林は、まだまだ多く、計画的な整備への県民の期待は年を追うごとに高まっており、県民税の果たす役割も、益々高まっていると考えるが、県民税で実施すべき荒廃森林、繁茂竹林の整備の進捗状況はどうか。
また、県民税の来年度以降の対応について、幅広い御意見を伺いながら検討するとのことだが、今後、具体的にどのように進めていくのか。
との質問に対し、
荒廃森林及び繁茂竹林の整備については、計画どおり進捗しているものの、整備率は、荒廃森林で24%、繁茂竹林で12%に留まっている。
また、県民税の来年度以降の対応については、県民の皆様に特別な御負担をいただくことから、今後、学識経験者等で構成される「やまぐち森林づくり推進協議会」において、検討の進め方等について協議いただくとともに、県民アンケートや市町・関係団体へのヒアリングを実施することとしており、様々な機会を通じて幅広く御意見を伺いながら、検討を深めてまいりたい。
との答弁がありました。
次に、本県水産業の活性化について、
やまぐちほろ酔いシリーズについては、水産物の高付加価値化による関係者の期待も大きいと思うが、今後の展望はどうか。
また、漁業者自らも所得向上に向けた取組を考える必要があるが、将来の担い手である漁協青壮年部等に対し、どのような支援を講じているか。
との質問に対し、
やまぐちほろ酔いシリーズについては、本県独自の取組として、本年4月から酒粕を餌として活用したサバの養殖試験を開始したところであり、今後、肉質の改善等、酒粕による効果について、水産大学校の協力も得ながら分析を進め、消費者にアピールできる結果につなげてまいりたい。
また、所得向上に向けては、青年漁業士等の意欲ある漁業者グループの取組に対し、県漁協と連携して専門チームを組織し、計画づくりやハード整備、活動のフォローアップに係る一貫した支援体制を構築しているところであり、ソフト・ハード両面から支援策を講じている。
との答弁がありました。
このほか、
などの発言や要望がありました。
以上をもちまして、本委員会の報告といたします。