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令和5年9月定例会
令和5年10月2日(月曜日)~3日(火曜日) 付託議案の審査、所管事項の調査
土木建築委員会を代表いたしまして、本委員会における議案の審査の経過並びに結果について御報告を申し上げます。
審査に当たりましては、関係議案及び所管事項全般にわたり、執行部に説明を求め、質疑、検討の結果、議案第2号のうち本委員会所管分については、賛成多数により、議案第1号のうち本委員会所管分、並びに議案第4号及び第10号の議案3件については、全員異議なく、いずれも可決すべきものと決定いたしました。
次に、審査の過程における発言のうち、その主なものについて申し上げます。
まず、土木建築部関係では、
令和5年梅雨前線豪雨災害について
被災施設の早期復旧のためには、迅速な工事執行が不可欠と考えるが、災害査定に向けた作業の迅速化・効率化を図るため、どのようにデジタル技術を活用しているのか。
との質問に対し、
災害発生時の初動調査においては、ドローンを使い、被災位置や規模等の災害情報を収集し、早期に被災状況の把握を行った。
また、大容量のデータ交換や打合せ内容等の情報共有が可能な情報共有システムを活用し、被災施設の復旧方針の決定や災害査定に必要な図面等の作成を行うとともに、チャットツール等を活用し、土木事務所が作成する災害査定の書類を、本庁内でもリモートで作成できるよう応援体制を構築し、事務の効率化を図っている。
県としては、今後とも積極的にデジタル技術を活用し、早期の災害復旧に努めてまいる。
との答弁がありました。
これに関連して、
○ 災害時の初動対応について
○ 県管理の公共土木施設の被害金額、被害箇所について
○ 補正予算における災害関連事業について
○ 被災箇所等のデジタル技術を活用した通報手段について
○ 美祢市への災害復旧支援について
○ 岩国・柳井地域の被害状況と今後の対応について
などの発言や要望がありました。
次に、厚狭川の河川改修について
このたびの被害状況を受け、厚狭川の再度災害防止のため、美祢市区間においては、今後、河川改修をどのように進めていこうとしているのか。
また、早期完成に向け事業を実施中である、山陽小野田市区間の進捗状況と今後の見通しについて伺う。
との質問に対し、
線状降水帯を伴う活発な前線の停滞により、厚狭川流域では、観測史上最大を記録する大雨となり、上流側の美祢市区間では、広範囲で、家屋等の浸水被害が発生した。
このため、特に、被害が大きかった美祢市区間については、今回と同規模の降雨があった場合でも、河川からの越水を防止できるよう、川幅の拡幅や堤防の整備、河床掘削などの抜本的な河川改修を実施していくこととしている。
次に、山陽小野田市区間の進捗状況については、下流側から河川改修を実施する中、現在、寝太郎堰の上流側の堤防整備を行っており、令和3年度末時点で約3割の進捗率である。今後とも河川改修の早期完成に向けて、着実に取り組んでいく。
との答弁がありました。
これに関連して、
○ JR美祢線復旧に係る厚狭川の河川改修の今後の見通しについて
○ 大正川、桜川周辺地域の浸水対策について
○ 麦川川の復旧対策について
などの発言や要望がありました。
このほか、
○ 道路ネットワークの強靱化について
○ 港湾の整備及び利用促進について
○ 道路の維持管理について
○ 山口きらら博記念公園の交流拠点化に向けた取組について
○ やまぐち未来維新プランの政策評価について
○ 上関原発に係る公有水面埋立免許について
○ 国道188号藤生長野バイパスの建設促進について
○ 美祢市の白糸の滝公園の管理について
○ 地域に開かれたダムについて
などの発言や要望がありました。
次に、企業局関係では、
工業用水道施設の災害対策について
昨年度末に工業用水道事業に係るBCPを策定されているが、災害や事故が発生した場合、どのように対応されるのか。
との質問に対し、
災害や事故等の発生時において、施設等の損壊を最小限に留め、早期に復旧させ、工業用水を安定的に供給することが重要である。
具体的には、発災後、工業用水道施設の被害調査を行い、ユーザー企業との情報共有を図りながら、速やかに応急復旧や二次災害防止のための対策を行う。
また、迅速に復旧体制を確立し、関係機関との連携により、必要な人員や資機材を確保するとともに、ユーザー企業等の事業継続への影響が最小限となるよう、優先すべき業務を明確化し、復旧作業に取り組む。
さらに、被害が想定以上の場合には、中国地方で協定を締結している事業体等への支援要請や、被災事業所の受援体制の整備を行い、速やかに、工業用水を送水再開できるよう施設の復旧を図っていく。
との答弁がありました。
これに関連して、
○ 災害対応訓練の実施状況について
○ 災害等の未然防止に向けた施設の維持管理や整備について
などの発言や要望がありました。
このほか、
○ 新たな売電契約について
○ 工業用水道施設のバックアップ機能の強化について
○ 埋設物調査の立会受付Webシステムの運用について
○ 令和5年梅雨前線豪雨による工業用水道施設の被災状況について
○ 美祢ダムの事前放流について
○ やまぐち維新でんきの認証状況について
○ 岩国市工業用水道事業の現状に係る受け止めについて
○ 効率的な工業用水道事業の運営について
などの発言や要望がありました。
以上をもちまして、本委員会の報告といたします。