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トビイロウンカの多飛来があったため発生状況に注意してください
1 概要
山口県農林総合技術センター(山口県病害虫防除所)は、農作物病害虫発生予察技術資料第4号「水稲のトビイロウンカの防除対策について」を発表します。
8月10日にトビイロウンカの多飛来が確認されました。10月上旬以降に第2世代幼虫が急増し、坪枯れを引き起こす可能性があります。そのため、10月以降に収穫期を迎える品種については、発生予測による防除適期に基づいてほ場での発生を確認し、必要な対策を実施するよう呼びかけます。
情報は山口県農林総合技術センター(山口県病害虫防除所)のホームページ(https://www.pref.yamaguchi.lg.jp/soshiki/122/22318.html)で提供しています。
2 問い合わせ先
山口県農林総合技術センター 農林業技術部 環境技術研究室(山口県病害虫防除所)
担当 東浦 (Tel 0835-28-1211:代表)
<参考>トビイロウンカについて
トビイロウンカは水稲の重要害虫で、成虫幼虫ともに水稲を吸汁します。激発すると水稲を枯死に至らせ、局所的に集中するために枯死部分がまとまる「坪枯れ」と呼ばれる状態を引き起こします。日本で越冬することができず、低気圧の前線に沿って形成される下層ジェット気流に乗って大陸から飛来します。その飛来の時期と量の多寡がその年の発生量に大きな影響を与えます。
株元に多発した幼虫 坪枯れ