本文
腸管出血性大腸菌感染症の集団発生について
宇部健康福祉センター管内において、9月1日(日曜日)に腸管出血性大腸菌感染症患者(O26)が発生し、宇部健康福祉センターが接触者調査等を実施したところ、同一施設(未就学児施設)内で複数の腸管出血性大腸菌感染症(O26)が確認されました。なお、確認された患者に重症者はいません。
現在、宇部健康福祉センターでは、当該感染症のまん延防止に向けた一連の防疫活
動を実施しています。
1 患者等の状況(令和6年9月13日現在)
患者3名、無症状病原体保有者2名
1 | 2 | 3 | |
---|---|---|---|
年代・性別 | 0から6歳・女 | 0から6歳・男 | 0から6歳・女 |
発病年月日 | 令和6年8月29日 | 令和6年9月2日 | 令和6年9月5日 |
診断・届出年月日 | 令和6年9月1日 | 令和6年9月9日 | 令和6年9月13日 |
症状 | 下痢(回復) |
腹痛・下痢・血便(回復) |
軟便 |
4 | 5 | |
---|---|---|
年代・性別 | 0から6歳・女 | 0から6歳・女 |
診断年月日 | 令和6年9月13日 | 令和6年9月13日 |
届出年月日 | 令和6年9月13日 | 令和6年9月13日 |
2 防疫活動
(1)疫学調査の実施
(2)関係者(患者家族・施設関係者)の健康診断の実施
(3)関係者への衛生教育の実施
(4)患者自宅等の自主消毒の指導
3 過去5年間の腸管出血性大腸菌感染症の発生状況
令和元年 | 令和2年 | 令和3年 | 令和4年 | 令和5年 | 令和6年 | |
---|---|---|---|---|---|---|
全国 | 3744 | 3094 | 3243 | 3370 | 3813 | 2354 |
山口県 | 15 | 36 | 13 | 14 | 29 | 22 |
※令和6年の全国は第36週(9月2日~9月8日)までのデータ
令和6年の山口県については今回の公表分を含む。内訳はO157 6件、O26 14件、不明 2件
※本県の集団発生については、平成28年以来はじめての報告
4 県民の皆様へ
≪腸管出血性大腸菌感染症の予防対策≫
腸管出血性大腸菌感染症は、夏から秋にかけて患者数の増加がみられます。県民の皆様も、日ごろから、十分な手洗いと食品の十分な加熱等、感染予防対策に努めるとともに、腹痛や下痢等の症状がある場合は、早めに医療機関を受診するようにしましょう。
各家庭や食品関係施設においては、次の事項に留意してください。
(1)石けんで、よく手を洗いましょう。
・ 調理前や、排せつ物を触った後は、十分手を洗いましょう。
(2)調理上の注意
・ 食品は、中心部までよく加熱(75℃、1 分以上)しましょう。
・ 調理後は、なるべく早く食べましょう。
(3)小児や高齢者などは、生肉を食べないようにしましょう。