ページの先頭です。 メニューを飛ばして本文へ
現在地 トップページ > 報道発表 > 岩国基地における機種更新等に関する国への文書照会について

本文

岩国基地における機種更新等に関する国への文書照会について

ページ番号:0266332 更新日:2024年7月22日更新

 岩国基地における機種更新等については、先般、本県や地元市町に対し、国から説明があったところですが、基地周辺住民の生活環境への影響を把握するため、本日(22日)、下記の照会事項について、山口県・岩国市・周防大島町・和木町の連名で文書照会しましたので、お知らせします。

1 岩国基地での運用について

(1)配備機数

 岩国基地の航空機について、配備機数はどのように変わるのか。米海兵隊及び米海軍それぞれについて、機種ごとに、現状と機種更新等が実施された後の機数を示していただきたい。

(2)任務・役割

ア 今回機種更新等が実施される部隊の任務や役割は何か。機種更新等の前後で異なるものがあるのか。

イ 在日米海軍司令部の発表によると「第30艦隊後方支援多任務飛行隊前方展開海軍戦力分遣隊のCMV-22は、これまで第5空母航空団と第5空母打撃群を支援してきた第30艦隊後方支援飛行隊第5分遣隊のC-2Aと交代する」とあるが、多任務とは、いかなる任務を指すものか示していただきたい。

ウ 米国及び米国外において、F-35B、F-35C及びCMV-22の配備機数、役割はどのようになっているのか。

(3)部隊交代

ア 空母艦載機 

(ア) 今回の機種更新に関係するスケジュール(空母交代式・空母の入港・空母艦載機の機種更新・岩国基地への配備時期など)を示していただきたい。

(イ) 今回の機種更新に伴い、機種更新の対象となる各々の部隊の機数は若干増加するものの、空母艦載機全体の機数については大きな変更が生じないように調整されるとのことであるが、具体的に、部隊ごとの機数がどう変わるのか示していただきたい。

(ウ) 今回機種更新する部隊は、それぞれどこの基地から来るのか。

(エ) 今回F-35Cに機種更新する部隊は、4つの戦闘攻撃飛行隊のうち1個飛行隊とのことであるが、それ以外の部隊の今後のF-35Cへの更新予定はどうなっているのか。

(オ) 今回の機種更新に伴い、人員はどのように変動するのか。

イ 海兵隊機

(ア) 今後数年かけて常駐部隊とローテーション部隊の配備機数を最適化するとのことであるが、具体的に、常駐部隊及びローテーション部隊の部隊ごとの機数がどう変わるのか示していただきたい。

(イ) 常駐部隊のF-35Bの機数変更は、段階的に実施されるのか。段階的に実施されるのであれば、時期ごとに機数が、どのように変動するのか示していただきたい。また、ローテーション部隊の機種更新はいつ実施されるのか。

(ウ) 常駐部隊のF-35Bの機数変更は、部隊交代により行われるのか。それとも現部隊の一部減少により行われるのか。

(エ) 今回の機種更新等により、人員はどのように変動するのか。

ウ その他

今回機種更新される機体の輸送はどのような方法(船舶輸送、飛来等)で行われるのか。

(4)施設整備

 機種更新等に伴い、新規の建設は予定していないとのことであるが、既存施設の改修等の予定はないのか。改修等が行われる場合は、その内容や規模、完成時期はどのようになっているのか。

(5)運用

ア 機種更新等に伴い、主な訓練場所、訓練内容、標準的な飛行ルート、飛行回数などの運用はどのようになるのか。

イ CMV-22は空中給油能力を有するとのことであるが、岩国基地周辺で空母艦載機等に空中給油を行うことがあるのか。

ウ 機種更新等に伴い、訓練空域(岩国臨時留保空域)や岩国レーダー進入管制空域について、どのような変更や調整がされるのか。

エ 機種更新等に伴い、騒音軽減のため、他基地への訓練移転等の影響緩和措置が実施されるのか。

 

2 航空機騒音・環境への影響について

(1)航空機騒音

ア 今回の機種更新等により岩国基地周辺の騒音状況はどう変わるのか。空母艦載機の機種更新前後及び米海兵隊の機種更新等の前後における騒音状況が比較できるデータ等を示していただきたい。また、これらの騒音状況をどのように受け止め、評価しているか。

イ 今回の機種更新等に伴い、現在実施されている岩国飛行場周辺の第1種区域等の見直し作業にどのような影響が出るのか。今後の見通しを示していただきたい。

(2)環境への影響

ア 今回の機種更新等に関し、米側は環境レビューを行うのか。

イ 今回の機種更新等に伴う、大気への影響・水質への影響についての見込みや対応はどのようになっているか。

 

3 安全性について

(1)機体

ア 運用開始から現在までのF-35B、F-35C及びCMV-22の事故の発生状況(米国・日本・それ以外の地域別、事故の程度別)はどのようになっているのか。

イ F-35C及びCMV-22について、安全性をどのように確認されているのか。また、現在配備されているF/A-18スーパーホーネット及びC-2A輸送機と比べて安全性は向上しているのか。

ウ CMV-22については、MV-22及びCV-22と機体構造や基本性能が同一とのことであるが、昨年のCV-22墜落事故後、どのような安全対策が講じられているのか。本年3月のオスプレイの運用再開時の説明以降、事故原因や安全対策などについて、新たに示せる情報はないのか。

エ オスプレイの運用再開以降、数か月が経過しているが、この間、新たなトラブル等は発生していないのか。また、運用再開に当たり措置された安全対策に対する現段階での評価を示していただきたい。

オ 今回機種更新されるCMV-22は、運用再開に向けた段階的なアプローチを経て、完全な運用能力を回復した状態で配備されるのか示していただきたい。

カ オスプレイにおいて、クラッチを原因としてまれに発生するとされる特有の現象(ハードクラッチエンゲージメント)に対するCMV-22における対策を示していただきたい。

キ 「米国防総省の運用試験・評価局は、CMV-22には防氷装置等の不具合があり『運用に適していない』と海軍に勧告している」との一部報道があるが、その事実関係について示していただきたい。また、事実であるならば、その改善状況はどのようになっているのか。

ク 米国議会の公聴会において、「オスプレイの全面的な任務再開は2025年半ば以降となる」、また、「安全に関わる問題に十分に対処するまで無制限の飛行運用には戻さない」旨の米海軍関係者による発言があったとの一部報道があるが、その事実関係について示していただきたい。また、その事実関係を踏まえたCMV-22の安全対策に関する国の認識を示していただきたい。

(2)搭乗員及び隊員

搭乗員や運用・整備に携わる隊員の技量はどのように確保されているか。