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高齢者施設における感染性胃腸炎の発生について
山口市内の高齢者施設において、下記のとおり感染性胃腸炎の集団発生がありました。
感染性胃腸炎の発生は、主に冬季に増加し、抵抗力の弱い乳幼児や高齢者などは重症化することもあるため注意が必要です。帰宅時や食事の前、トイレの後の手洗い等、感染予防の徹底に気を付けてください。
1 概要
(1)発生月日 令和6年2月8日(木曜日)
(2)有症者数 計26名(入所者19名、職員7名)
(2月8日から2月14日までの累計)
(3)症状 下痢・おう吐・発熱(重症者なし)
2 対応
山口環境保健所が当該事業所に対し、消毒方法等の衛生指導を実施
3 集団発生の状況
令和5年度 1件(本件含む)
令和4年度 2件
令和3年度 0件
令和2年度 0件
令和元年度 4件
【感染性胃腸炎の予防対策】
(1)帰宅時や食事の前、トイレの後に、石けんでよく手を洗いましょう。
(2)感染した人の便やおう吐物には、直接触れないようにしましょう。
使い捨ての手袋やティッシュペーパー(キッチンペーパー)などを使って処分しましょう。
おう吐物のあった床などは、次亜塩素酸ナトリウム液(市販の塩素系漂白剤を薄めたもの)で浸すように拭き、10分後に水拭きしてください。
(3)食品の取扱に注意しましょう。
食品は、中心部までよく加熱(85℃、90秒以上)しましょう。
(4)調理器具はよく洗って、殺菌しましょう。
熱湯(85℃、90秒以上)や次亜塩素酸ナトリウム液(市販の塩素系漂白剤を薄めたものなど)で殺菌しましょう。
厚生労働省ホームページ:ノロウイルスに関するQ&A
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/shokuhin/syokuchu/kanren/yobou/040204-1.html
(参考)
感染性胃腸炎とは
(1)病 原 体:ウイルス(ノロウイルス、ロタウイルス、腸管アデノウイルスなど)
細菌(カンピロバクター、病原性大腸菌、サルモネラなど)
(2)感染経路:食品や水を介しての経口感染や吐物、便を介しての接触感染(二次感染)
(3)臨床症状:発熱、下痢、おう吐、腹痛など
(4)山口県の発生状況 山口県感染症情報センターホームページ
https://kanpoken.pref.yamaguchi.lg.jp/jyoho/graph/graph_index_g.php?y=2024