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小麦品種「にしのやわら」を県の奨励品種に決定しました

ページ番号:0232163 更新日:2023年10月25日更新

1 件名

  小麦品種「にしのやわら」を県の奨励品種に決定しました 

2 概要

   県では、県産小麦の安定生産に向けて、収量・品質・加工適性に優れる品種の選定に取り組んでいるところです。このたび、新たに  小麦品種「にしのやわら」を、県の麦類奨励品種に採用することに決定しましたのでお知らせします。

 

3 小麦「にしのやわら」について

  (1)育成経過

 小麦品種「にしのやわら」は、国立研究開発法人 農業・食品産業技術総合研究機構 九州沖縄農業研究センターにおいて「シロガネコムギ(日本めん用)」をもとに育成された品種です(2019年2月出願公表)。

 本品種は、でんぷんの老化耐性が高く、菓子・うどん等が長時間経過しても硬くなりにくい特性を持っています。

 令和元年産から福岡県の南筑後で生産が開始され、山口県では令和3年産から現地実証を開始し、このたび全国で初めて奨励品種への採用が決定されました。

 

(2)小麦「ふくさやか(日本めん用)」と比較した特徴

  ➀ 出穂期、成熟期、稈長、穂長、病害虫抵抗性等の生育特性は同等であること。

  ➁ 穂数が多く、千粒重が重く、多収なこと。

  ➂ 粒がやや長細く、整粒歩合と外観品質はわずかに劣ること。

  ➃ 子実タンパク質含量は同等であること。​

    ふくさやとびにしのやわらの立毛姿(左)及び粒(右)

          (写真左:成熟期の様子、右:子実)

   (3)導入効果

 小麦品種「にしのやわら」の菓子・うどん等が長時間経過しても硬くなりにくい特性は他の小麦に無いもので、実需者から生産要望がある品種になります。

 本品種を導入することによって、県産麦類の生産拡大が期待でき、生産者の経営安定や実需者との結びつき強化につながります。

 

   (4)問合せ先

   山口県 農林水産部 農業振興課 農産班 

       担当:水津(Tel 083-933-3385)

  農林総合技術センター 農林業技術部 農業技術研究室  普通作物研究グループ 

      担当:村田(Tel 083-927-7013)

4 参考

 ○「奨励品種」とは

 山口県において安定生産が可能で需要に対応できることが見込まれ、県内に普及すべき優良な品種のことです。奨励品種の決定にあたっては、農林総合技術センター等で調査を行い、生産者、実需者及び消費者等で構成される奨励品種決定審査会で審議の上、県において決定します。