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山口県基地関係県市町連絡協議会「令和5年度岩国基地問題に関する要望」の結果について
このことについて、本日(25日)、下記のとおり要望を行いましたので、その概要をお知らせします。
記
1 日時
令和5年8月25日(金曜日)15時から15時50分
2 場所
中国四国防衛局(広島市中区上八丁堀6番30号)
3 対応者
中国四国防衛局企画部長 柴山 憲一(しばやま けんいち)
4 要望者
山口県基地関係県市町連絡協議会
山口県:総務部理事 近藤 和彦(こんどう かずひこ)
岩国市:基地政策担当部長 穴水 辰雄(あなみず たつお)
柳井市:総務部長 河原 憲治(かわはら けんじ)
周防大島町:総務部長 中元 辰也(なかもと たつや)
和木町:企画総務課長 渡邊 良平(わたなべ りょうへい)
5 主な要望内容に対する回答の概要
→・ 防衛省としては、国民の生命財産を守り、領土、領海、領空を守りぬくという我が国の方針を達成するためには、防衛施設の安定的な使用が大切であると認識しており、岩国飛行場を始めとする防衛施設を安定的に使用するためには、地元の皆様方の御理解と御協力が不可欠である。
・ 本日の御要望については、本省ともよく協議をしながら、しっかりと対応してまいりたい。
(1)安心・安全対策に関する要望
1 騒音対策の強化
→ 米軍機の飛行運用に際しては、安全面や騒音面に最大限配慮しつつ、地元の皆様に与える影響を最小限にとどめるよう、引き続き米側に求めてまいる。
○「岩国日米協議会」における確認事項の遵守について
→・ 岩国飛行場における米軍の運用に関しては、岩国日米協議会における確認事項を踏まえ、米側は、岩国飛行場に係る運用上の所要を勘案した上で、航空機騒音の軽減について、できる限りの措置を講じているものと承知している。
・ 防衛省としては、米軍の訓練にあたっては騒音面や安全面における影響に最大限の配慮を行うよう引き続き、米側に対して申し入れてまいる。
→・ 空母艦載機着陸訓練(Fclp)については、我が国が、恒常的な訓練施設を提供するまでの間、引き続き、硫黄島で実施されるものと認識している。
・ 恒常的な訓練施設については、本年1月に馬毛島における工事に着手し、引き続き整備を進めているところであり、恒常的な施設の運用についても、今後、日米間で協議してまいる。
・ 防衛省としては、岩国飛行場周辺における騒音軽減は重要な課題であると認識しており、地元の皆様の負担が軽減されるよう、硫黄島での実施について、米側に繰り返し求めてまいる。
○航空機の運用や飛行実態等に関する情報提供等について
→・ 住民生活への影響が大きい訓練や、岩国基地における航空機の陸揚げや艦船の寄港、空母艦載機の滞在状況や航空機の配備状況等については、可能な限り、米側と調整し、情報が得られ次第、迅速かつ適切に情報提供が行えるよう、より一層、努力してまいる。
・ 時間外運用に関する事前通知については、米側から航空機の運用等に関する情報が得られた場合には、速やかに情報提供してまいる。
○住宅防音工事対象の拡充について
→・ 事務所、店舗等への拡大については、少なからず航空機騒音の影響を受けていることは認識しており、今後の施策の検討の資とするため、令和3年度、実態を把握するための調査を岩国飛行場周辺において実施し、その結果については、昨年5月、岩国市にも御説明したところである。
・ 空母艦載機滞在時の状況などを含む航空機騒音の現状をしっかりと評価するとともに、その結果を関係自治体の皆様にも十分説明の上、第一種区域等の見直しを行っていきたい。
2 事件・事故の防止等
○米軍構成員等の規律の保持について
→ 実効性のある様々な措置を継続的に実施していくことが重要であると考えており、今後とも、貴連絡協議会の皆様や関係機関と連携しつつ、米軍人等による事件・事故の防止に取り組んでまいる。
○航空機の安全対策措置について
→ 航空機事故の防止については、平素から米側に対し、隊員の教育や安全対策の徹底等を求めており、米側においても、事故の発生を防止するため、飛行要員・整備要員の教育及び訓練、機体の整備及び検査等の措置を通じて、航空機の安全確保に努めているものと承知している。引き続き、米側に対し、米軍機の飛行に際しては、安全面に最大限配慮するとともに、地域住民に与える影響を最小限にとどめるよう働きかけてまいる。
○事件・事故の被害者への適切な対応について
→ 米軍人等による事件・事故の損害賠償に当たっては、日米地位協定第18条の規定等に基づき、適切に対応してまいる。
→・ オスプレイの飛行運用に際しては、安全確保はもとより、周辺住民の皆様の生活への最大限の配慮が大前提であり、今後とも、安全面に最大限の配慮を求め、地元に与える影響が最小限にとどまるよう、引き続き、米側に求めてまいる。
・ オスプレイの飛行訓練等については、今後とも情報が得られ次第、提供可能なものは関係する自治体に提供してまいる。
(2)地域振興策に関する要望
○地元市町が求める地域振興策の実現に向けた再編関連特別地域整備事業(県交付金)及び米空母艦載機部隊配備特別交付金(市町交付金)の確実な実施について
→ いわゆる県交付金や米空母艦載機部隊配備特別交付金に関する御要望については、今後とも幅広い採択に努め、しっかりと予算措置を講じる等対応してまいる。
○地元の負担と協力に見合う支援策について
・騒音調査体制の充実について(柳井市、周防大島町、和木町要望)
→ 航空機騒音の状況については、現在、岩国飛行場周辺の25か所(うち山口県内20か所)に自動騒音測定装置を設置し、常時、騒音状況の把握に努めるとともに、測定結果を当局のホームページにおいて公表しているところである。岩国飛行場周辺における航空機騒音の状況把握については、引き続き、しっかりと対応し、適切な情報提供に努めてまいる。
・川下地区の都市基盤整備の推進について(岩国市要望)
→・ 楠中津線及び昭和町藤生線の整備については、できる限り貴市の御要望に沿えるよう努めているところであり、今後とも、貴市の御要望を踏まえ、引き続き予算が確保できるよう努力してまいる。
・ 昭和町藤生線以西の約5ヘクタールの提供区域の返還及び民生利用の早期実現については、都市計画道路昭和町藤生線の整備に係る測量等調査が早期に実施できるよう、引き続き、貴市の意向を踏まえつつ密に連携をとって進めてまいる。
・海上自衛隊広報館「飛行艇ミュージアム(仮称)」の整備について(岩国市要望)
→ 防衛省・自衛隊として、新たな広報施設を整備することは容易ではないと考えているが、防衛省・自衛隊の活動に関する国民の理解を一層得られるよう、我々として何が出来るかについてしっかりと考えてまいりたい。
・パブリック・アクセスロードの早期開放について(岩国市要望)
→ 米側の警備上の理由により閉鎖されているところであり、当局としても、どの様な解決策があるか皆様の御意見を伺いつつ米側と協議してまいる。
・蜂ヶ峯防災広場へ至る道路の整備について(和木町要望)
→ できる限り地元の御要望に沿えるよう努めているところであり、今後とも、地元の御要望を踏まえ、引き続き予算が確保できるよう努力してまいる。
6 その他
外務大臣、財務大臣及び防衛大臣あての要望書は、県東京事務所を通じて手交
※要望書は、岩国基地対策室ホームページに掲載
https://www.pref.yamaguchi.lg.jp/cms/a109002/kichi/kichi-torikumi.html