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徳山湾における赤潮警報の発令について(令和6年度第3号)
1 現状
7月19日、徳山湾において、魚介類に対して有害なプランクトン(カレニア ミキモトイ)が増殖し、赤潮警報密度である5,000個/mlを超える19,975個/mlの発生を確認したことから、同日、周南市、下松市及び関係漁協に「赤潮警報」(裏面資料のとおり)を発令し、警戒を呼びかけました。
なお、現時点で漁業被害の情報はありません。
[赤潮警報発令対象市(漁協)] 周南市、下松市(山口県漁協周南統括支店)
警報発令地域 (その他:380KB)
2 県の対応について
今後も、モニタリング調査等を通じた情報収集や調査結果の提供などにより、一層の警戒を続けるとともに、関係市及び漁協に対し、次の点について指導を行います。
・ 漁港内での蓄養は避け、活け〆出荷等の対策を講じること。
・ 養殖魚等については、より深い生け簀の活用、餌止めによる魚の安静状態維持、早期出荷などの対策を講じること。
3 今後の赤潮の見通し
気象条件等によっては、広い範囲で本種がさらに増殖することも考えられることから、今後の発生動向に十分留意する必要があります。
4 参考
○本種は過去、本県で最も大きな漁業被害が発生したプランクトンです。
○本種は中層・底層を中心に増殖し、パッチ状になって上下動を繰り返すことから、海面からの観察では海水の着色が判別しにくいプランクトンです。
○このため、海面が着色していなくても、魚介類の斃死を起こすことがありますので、十分に注意して下さい。
○また、室内実験ではアワビは150個/mlで衰弱、死亡が確認されています。
○ 本年3回目の赤潮警報の発令です。